広島県三次市で農業を始めるなら!補助金を最大限活用する方法

 農業を始めたい、または既に経営している方にとって、資金の問題は避けられません。農業は設備投資や土地の購入、種苗や機材の購入など、初期投資が大きいため、自己資金だけで賄うのは困難です。

 また、長期的な収益性を考えると、収入が安定するまでに時間がかかることが多く、特に始めたばかりの農業経営者にとって、最初の数年間の資金繰りは非常に厳しいものです。

 さらに、自然災害や気候変動のリスクも農業経営にはつきものです。突然の天候不良や災害により収穫が期待通りにいかないこともあり、その際の損失を補填する資金がないと、経営が立ち行かなくなる可能性があります。このようなリスクを減らすためには、外部からの資金支援や補助金の活用が不可欠です。

 しかし、農業向けの補助金や融資制度についての情報は多岐にわたり、どれを選べば良いのか、また、どのように申請すれば良いのかがわからないという声もよく耳にします。

 特に、創業支援や事業拡大のための資金調達に悩む方は、補助金申請のプロセスが複雑であるため、必要な手続きに時間と労力を費やしてしまい、本来の業務に集中できないという問題を抱えています。また、補助金や融資を受けたとしても、返済の見通しが不明確な場合には、長期的な経営の安定化が難しくなります。

 三次市では、農畜産業に対して、様々な補助制度を用意しています。この記事は、こうした補助制度を わかりやすく解説するためのものです。

 三次市の補助制度の全体像・資料の元、概要は、以下の通りです。

1. 繁殖和牛飼養環境整備支援事業

  • 概要: 肉用牛繁殖農家の経営規模拡大を支援。
  • 対象者: 市内に住む肉用牛を飼育する個人や法人。
  • 対象事業: 牛舎や堆肥舎の整備、水田放牧促進、ICT活用(発情発見装置や分娩監視装置の導入)。
  • 補助額: 牛舎新築で50万円以上の経費に対し1/2以内、上限200万円。堆肥舎整備では20万円以上の経費に対し1/2以内、上限50万円。水田放牧促進事業や畜産ICT活用事業も対象。

2. 繁殖和牛改良増進事業

  • 概要: 「みよし和牛」ブランド化と生産性向上を目指す。
  • 対象者: 市内で肉用牛または乳用牛を飼育する個人や法人。
  • 対象事業: 優秀繁殖雌牛の購入、受精卵移植、ゲノム育種価検査など。
  • 補助額: 優秀繁殖雌牛の導入で1/2以内(上限20万円)、受精卵移植で1回2万円以内、ゲノム検査1万円以内。

3. 肥育和牛導入支援事業

  • 概要: 三次産子牛の肥育を行う肥育農家に対する支援。
  • 対象者: 市内で肥育牛を飼育する個人または法人。
  • 対象事業: 三次産素牛の購入事業。
  • 補助額: 1頭当たり10万円以内。

4. 肉用牛ヘルパー利用助成事業

  • 概要: 肉用牛飼育農家のヘルパー利用料を支援。
  • 対象者: 市内で肉用牛を飼育する個人や法人。
  • 対象事業: 飼養管理の代行業務や市場出荷の代行業務。
  • 補助額: 経費の1/2以内、連続7日以上利用の場合8日目以降1/4、最大30日間。

5. 酪農ヘルパー利用助成事業

  • 概要: 酪農家の酪農ヘルパー利用料を支援。
  • 対象者: 市内で酪農を営む個人や法人。
  • 対象事業: 搾乳作業、給餌、牛舎内の作業など。
  • 補助額: 経費の1/2以内、5日以上利用で4日目以降1/4、最大30日間。

6. 乳用牛改良増進事業

  • 概要: 酪農家の乳用牛導入や更新を支援。
  • 対象者: 市内で乳用牛を飼養する個人や法人。
  • 対象事業: 優秀乳用牛の購入やゲノム検査など。
  • 補助額: 導入事業で1頭10万円以内、検査事業は1頭5000円以内。

7. 農業研修者受入支援事業

  • 概要: 農業研修生や受入農家への支援。
  • 対象者: 市内で農業を営む個人や受け入れ農家。
  • 対象事業: 研修生の経費(旅費や消耗品)や受入農家の人件費など。
  • 補助額: 研修生30万円まで、受入農家10万円まで。

8. 認定新規就農者リースハウス等整備支援事業

  • 概要: 新規就農者がハウスやぶどう棚をリースする際の経費を支援。
  • 対象者: 市内に居住し認定新規就農者として農業を営む者。
  • 補助額: 全額補助(上限100万円/年)。

9. 認定新規就農者育成支援事業

  • 概要: 認定新規就農者の農業経営開始に対する支援。
  • 対象者: 認定新規就農者。
  • 対象事業: 栽培技術の習得、備品導入、施設整備など。
  • 補助額: 栽培技術の習得20万円以内、施設整備300万円以内、機械導入200万円以内。

10. 経営継承促進事業

  • 概要: 第三者から農業経営を継承する際の施設改修を支援。
  • 対象者: 第三者継承者。
  • 補助額: 1/2(上限100万円)。

11. 農地集積支援事業

  • 概要: 農業経営基盤強化を図るための農地賃借権の設定に対する支援。
  • 対象者: 認定農業者や集落法人。
  • 補助額: 2万円以内/10a(上限100万円)、賃借権更新は1万円以内。

12. 集落法人等新規雇用事業

  • 概要: 新規雇用者の採用を支援。
  • 対象者: 集落法人や認定農業者。
  • 補助額: 月額10万円~15万円(最大2年間)。

13. 麦・大豆等生産振興推進事業

  • 概要: 麦、大豆、山の芋などの生産振興を支援。
  • 対象者: 市内の農業者や法人。
  • 補助額: 1万円/10a。

14. 堆肥購入促進事業

  • 概要: 堆肥購入の経費を支援。
  • 対象者: 農作物を生産・出荷する農業者。
  • 補助額: 1千円/t。

15. 環境保全型農業推進支援事業

  • 概要: 環境に配慮した農業資材の購入を支援。
  • 対象者: 市内で農業を営む個人や法人。
  • 補助額: 2/3以内(上限3万円)。

16. 果樹・花き生産振興支援事業

  • 概要: 果樹や花きの新規植栽や規模拡大を支援。
  • 対象者: 果樹(ぶどう)や花き(菊)を生産する農家。
  • 補助額: 植栽条件整備で1/2(上限100万円)、機械購入で1/2(上限100万円)。

17. 振興作物産地化推進支援事業

  • 概要: 白ねぎ、ほうれんそう、アスパラガスなどの作付拡大を支援。
  • 対象者: 白ねぎやアスパラガスを生産する農家。
  • 補助額: 植栽条件整備で1/2(上限100万円)。

18. 地産地消応援事業

  • 概要: 地産地消を推進するため、野菜や果樹を市内学校給食や直売所に提供する取り組みを支援。
  • 対象者: 市内で農業経営を行っている者。
  • 補助額: 植栽条件整備や機械購入で1/2(上限50万円)。

19. 機能性作物等活用事業

  • 概要: 農業所得向上のための取り組みを支援。
  • 対象者: 市内で構成される団体。
  • 補助額: 1/2(上限100万円)。

20. 6次産品化支援事業

  • 概要: 6次産品

の生産拡大を支援。

  • 対象者: 農産物加工施設を整備する者や団体。
  • 補助額: 新築・増改築に1/2(上限100万円)、商品開発には1/2(上限30万円)。

21. 鳥獣被害防護柵設置事業

  • 概要: 農作物を鳥獣被害から守るための防護柵設置を支援。
  • 対象者: 市内の農地で農作物を生産する者。
  • 補助額: 1/5(上限6万円)。

22. 鳥獣被害対策集落支援事業

  • 概要: 集落単位で行う鳥獣被害対策を支援。
  • 対象者: 市内の地域や集落。
  • 補助額: 鳥獣侵入防止事業で1/2(上限50万円)、ICT機器活用で1/2(上限25万円)。

23. ニホンジカ及びイノシシ捕獲報奨金交付事業

  • 概要: 狩猟期間中のシカやイノシシ捕獲に対する報奨金。
  • 対象者: 広島県の狩猟者登録を受けた者。
  • 補助額: 2,500円/頭。

24. 狩猟免許(第1種銃猟)取得等支援事業

  • 概要: 第1種銃猟免許取得に対する支援。
  • 対象者: 新たに狩猟免許を取得した者。
  • 補助額: 定額5万円。

これで全ての補助事業の説明となります。

 弊所は、農家様の補助金受給をご支援させていただいた、複数の実績がございます。サポートがご必要の際は、どうぞお気軽にお声かけ願います。

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