人材確保等支援助成金の外国人労働者就労環境整備助成コースについて、分かりやすく説明します。
概要
この助成金は、外国人労働者が働きやすい環境を整えるために、会社がお金を使って取り組みをすると、国がその費用の一部を支援してくれるものです。
目的
日本で働く外国人の方が、言葉や文化の違いで困らないように、また長く働き続けられるように、会社が環境を整えることを応援するためのものです。
対象となる会社
外国人労働者を雇っている会社であれば、大きな会社も小さな会社も申請できます。
主な条件
◎雇用労務責任者を選ぶこと
- 外国人労働者の相談を受ける人を決めます。
- その人と外国人労働者が3ヶ月に1回以上話をします。
◎就業規則を外国語に翻訳すること
- 会社のルールを外国人労働者の母国語や英語などに訳します。
◎以下のうち、どれか1つ以上を新しく始めること
- 外国人労働者の悩みを聞く仕組みを作る
- 一時帰国のための休暇制度を作る
- 会社の案内や標識を外国語に翻訳する
補助対象経費
①通訳費
(外部機関等に委託をするものに限る。)
②翻訳機器導入費
(事業主が購入した雇用労務責任者と外国人労働者の面談に必要な翻訳機器の導入に限り、10万円を上限とする。)
③翻訳料
(外部機関等に委託をするものに限り、社内マニュアル・標識類等を多言語で整備するのに要する経費を含む。)
④弁護士、社会保険労務士等への委託料
(外国人労働者の就労環境整備措置に要する委託料に限るものとし、弁護士等へ支払う顧問料は含まない。)
⑤社内標識類の設置・改修費
(外部機関等に委託をする多言語の社内標識類に関する設置・改修に要する経費に限る。)
助成金の金額
会社が使ったお金の半分(1/2)が助成されます。最大で57万円までもらえます。
もし、外国人労働者の給料を5%以上上げると、使ったお金の3分の2(2/3)が戻ってきて、最大72万円までもらえます。
申請の手順
◎計画を立てる
- どんな取り組みをするか決めます。
◎計画書を提出する
- 決めた計画を労働局に提出します。
◎計画を実行する
- 認められた計画に沿って、実際に取り組みます。
◎結果を確認する
- 計画が終わってから1年後、外国人労働者の10人に1人以上が辞めていないか確認します。
◎申請する
- すべての条件を満たしていたら、助成金を申請します。
注意点
- 計画を始める前に、必ず労働局か、社会保険労務士の先生に相談しましょう。
- 外国人労働者を雇う時は、在留資格(日本で働けるかどうか)をしっかり確認しましょう。
- ハローワークに外国人を雇ったことを報告する必要があります[2][4]。
この助成金を使うことで、外国人の方も日本人の方も、みんなが働きやすい職場を作ることができます。そうすることで、会社全体がより良くなっていくのです。
お役立ちリンク
◎パンフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/001079869.pdf
◎リーフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/001079870.pdf
◎社会保険労務士の先生による動画