【活用事例 予想】三次市・庄原市・安芸高田市の中小企業向け 米粉利用拡大支援対策事業のご案内
1. はじめに
広島県北部地域の中小企業の皆様へ、令和5年度米粉利用拡大支援対策事業についてご案内いたします。近年、健康志向の高まりやグルテンフリー食品への注目度上昇により、米粉を活用した商品開発や製造設備への投資は、事業拡大の重要な戦略となっています。三次市、庄原市、安芸高田市における食品製造業や飲食業を営む事業者の皆様にとって、この支援事業は新たなビジネスチャンスを創出する絶好の機会となるでしょう。
2. 概要
国内で自給可能な穀物である米を原料とした米粉の消費拡大を目的とした本事業は、食料安全保障の強化と米の需要創出を図るために実施されている農林水産省の取り組みです。
①補助金額
・米粉製品製造能力強化等支援対策事業：最大7,863万8,000円
・米粉商品開発等支援対策事業：100万円～1億円
・米・米粉消費拡大対策事業：150,000千円以内
②補助率
・基本補助率：1/2以内
・大企業による市販段階の原材料費支援：1/3
・米・米粉消費拡大対策事業：定額
③補助対象経費
・機械装置等費（受入れ、加水、製造、計量、保管・貯蔵、搬送設備等）
・施設整備費（グルテンフリー製品製造施設限定）
・商品開発費（原材料費、検査費用等）
・販促費（広告宣伝費、市販段階における原材料費等）
・その他経費（設計費、認証取得費用等）
④補助対象者
・米粉製粉事業者
・食品製造事業者
・外食事業者
・これらの事業者で構成される団体
⑤申請期限
農林水産省のウェブサイトにて随時公開される最新の公募情報に従って設定
⑥申請要件
・米穀の新用途への利用促進に関する法律に基づく加工品製造事業者であること
・具体的な事業計画を有していること
・適切な管理体制および処理能力を有すること
・日本国内に所在していること
3. 想定される活用事例
①問題点
事例1：三次むらさきグルメ堂（仮称）
・地域特産の紫黒米を活用した菓子製造を行っているが、グルテンフリー製品の製造ラインがない
・アレルギー対応商品の需要に応えられず、機会損失が発生
・設備投資の初期費用が高額で踏み切れない
事例2：庄原ベーカリーイノベーション（仮称）
・米粉パンの製造技術はあるが、大量生産に対応できる設備がない
・保管施設が不足し、製造量を制限
・新商品開発のための試作費用の捻出が困難
事例3：安芸高田フードテック（仮称）
・米粉を使用した冷凍食品の開発を計画
・試作品の評価は高いが、製造ライン構築に課題
・販路開拓のための初期投資資金が不足
②補助金による問題解決
事例1の解決策：
・グルテンフリー対応の製造ライン新設（補助金額3,500万円）
・専用保管施設の整備（補助金額1,000万円）
・アレルギー対応認証取得（補助金額200万円）
・地元の庄原グリーンファーム（仮称）との米粉専用品種の供給体制構築
事例2の解決策：
・大型製造設備の導入（補助金額4,000万円）
・温度管理可能な保管施設の整備（補助金額2,000万円）
・新商品開発費用の確保（補助金額500万円）
・地域小売店との連携による販路確保
事例3の解決策：
・冷凍食品製造ライン構築（補助金額5,000万円）
・品質管理設備の導入（補助金額1,500万円）
・マーケティング費用の確保（補助金額300万円）
・大手流通業者とのパートナーシップ構築
4. 詳細な説明
①補助金額
事業の種類と規模に応じて、以下の補助金額が設定されています：
・施設整備事業：上限7,863万8,000円
・商品開発事業：100万円～1億円
・消費拡大事業：150,000千円以内
具体的な補助金額は、事業計画の内容や実現可能性、期待される効果などを総合的に判断して決定されます。
②補助率
事業者区分と事業内容により、以下の補助率が適用されます：
・中小企業の設備投資：1/2以内
・大企業の原材料費支援：1/3
・消費拡大事業：定額
③補助対象経費
主な補助対象経費は以下の通りです：
設備関連：
・受入れ設備
・加水設備
・製造設備
・計量設備
・保管・貯蔵設備
・搬送設備
・排水・汚水処理設備
・電気・動力設備
・制御設備
・配管設備
・給水設備
・換気・空調設備
・分析設備
施設関連（グルテンフリー製品製造に限る）：
・製造施設
・制御棟
・保管施設
・その他必要な建築物
開発関連：
・商品開発用原材料費
・検査費用
・試作品製造費
・パッケージデザイン費
販促関連：
・広告宣伝費
・展示会出展費
・市販用原材料費（最大3ヶ月分）
その他：
・設計費
・認証取得費用
・コンサルタント費用
④補助対象者
以下の要件を満たす事業者が対象となります：
・米穀の新用途への利用促進に関する法律に基づく事業者
・具体的な事業計画を有する事業者
・適切な経理処理能力を有する事業者
・日本国内に所在する事業者
・反社会的勢力との関係がない事業者
⑤申請期限
・第1回公募：農林水産省ウェブサイトで告知
・第2回以降：予算の執行状況により設定
・年度内複数回の公募実施の可能性あり
⑥申請要件
必要書類：
・事業計画書
・収支計画書
・法人登記簿謄本
・決算報告書
・役員名簿
・その他事業実施に必要な許認可等の写し
5. 申請手順
- 事前準備（1～2ヶ月）
・事業計画の策定
・必要書類の収集
・見積書の取得
・資金計画の作成 - 申請書作成（2～3週間）
・申請書フォームの入手
・必要事項の記入
・添付書類の準備
・数値計画の策定 - 申請書提出（締切の1週間前まで）
・提出前の最終確認
・不備のないことの確認
・期限内の確実な提出 - 審査対応（1～2ヶ月）
・必要に応じた追加資料の提出
・質問への回答
・実地調査への対応 - 交付決定後（1～2週間）
・交付申請書の提出
・事業開始準備
・実施計画の確定
6. まとめ
本補助金は、三次市、庄原市、安芸高田市の食品製造業者の皆様にとって、事業拡大の大きなチャンスとなります。特に以下のような事業者様には、申請をお勧めいたします：
・グルテンフリー製品の製造を検討している事業者
・米粉を使用した新商品開発を計画している事業者
・製造能力の増強を考えている事業者
・販路拡大を目指している事業者
補助金申請のサポートが必要な場合は、地域の専門家への相談をお勧めいたします。専門家は以下のようなサポートを提供いたします：
・事業計画書の作成支援
・申請書類の作成代行
・審査対応のサポート
・事業実施後の報告書作成支援
弊所でもご相談を承っております。どうぞお気軽にお声かけ願います。
